口臭

ここ最近、口臭を気にして来院される方が増加傾向にあります 
来院されるきっかけとして最も多いのが「口臭を指摘された」というもので、ご家族から指摘されるケースが最も多いです 
臭いのレベルによっては仕事や人間関係に大きな影響を及ぼしていることがありますし、お口の臭いの原因で10%は口以外すなわち体内からくるものと言われていますので臭いが何かの重要なサインである可能性もあります

特にご家族の皆様には是非とも勇気をもって口臭の指摘をして差し上げてください
口臭を気にして来院された方のほとんどはご自身で自覚がありません
余談ですが
いつも完璧に衛生管理している院長なのに口臭を感じた頃がありまして、胃を調べたらにピロリ菌がいることが判明! ピロリ除菌したらピタリと口臭がなくなりました


歯科では口臭の原因を胃だ!腸だ!と特定することはできません
しかし、口臭の90%は口の中に原因があると言われていますので、まず口の中のトラブルを疑って原因と思われるものをしっかり排除していき、口臭がどのくらい減ったかによって身体に原因を探していくことが最もはやいと思われます


当院では臭いの強さを数字で表示する口臭検査を導入しており 吐く息の臭いと口の中の臭いに分けて検査が可能です

口の中の臭い検査では主に口の中から発生する臭いと鼻の方からくる臭いも少し加わります。 吐く息の臭い検査では内臓からの臭いが加わります
胃本体からの臭いはゲップすれば出ますが通常は喉頭蓋(気管飲食物が入らないようにするための蓋)がありますので自然と出てくることは少ないです
吐く息は肺から出ているわけですが 内臓から出る様々な成分が体内で吸収されると皮膚から出たり肺から吐く息として放出されているのです。通常は無臭に近いので体内で何かが過剰に吸収されると吐く息の臭いとして感知されます もちろん、食べ物やアルコールの影響も出ますので吐く息の臭い=病気ではありませんが。 

人間の感覚には個人差が大きく出ますので 機械で数値化されることで結果に納得できますし 臭いの変化も目で確認できますのでとてもいいですよ
ご希望の方はお申し出ください(健康保険非適応 2000円)


口の中は菌の数や活動性とそれを抑制する唾液の質や量でバランスをとっています
菌が増える もしくは 唾液が減る もしくはその両方 となるとバランスが崩れて口臭につながります

通常はバランスがとれていても 人間には「唾液が減る時」があります
寝ている間や緊張した時、空腹の時などは目立って唾液が減りますので誰でも口臭が出やすくなります(生理的口臭)
病的な口臭ではないので治療が必要なわけではありませんが 
唾液量を増やすマッサージやこまめな水分摂取、定期的なクリーニングやセルフケアのレベルを上げていくことなどで口の中の菌を極力減らすと生理的口臭ですら最小限に抑えることができます


気になる口臭の原因が何かを一緒に探して排除してスッキリ気持ちのいい日々を目指していきましょう!